象印の加湿器は電気代が高いって聞いたけど本当かしら…?
象印の加湿器はスチーム式(加熱式)なので、正直、電気代は高いです。
ただ、加熱式は水が殺菌されて清潔というメリットもあります。
電気代はいくらくらいなのか、加熱方式の違いで電気代は異なるのか実際に計算して調べてみました。
電気代以外にも、加湿器を選ぶ際に確認してほしいポイントもまとめています。
加湿方式によって電気代だけでなくメリット・デメリットが違いますよ。
電気代が高いのはネックですが、他の点にも注目して、ご家庭に合った加湿器を選んでくださいね。
お手入れカンタンな手軽に使えるベーシックモデルの象印加湿器です。
まるでポットみたいに、水を入れるだけ&お湯を捨てるだけで手間なく使えます。
トリプル安心設計「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」「転倒湯もれ防止構造」も嬉しい機能です。
象印加湿器の電気代は高い⁉いくらなのか?
象印加湿器の電気代は高いと聞いて心配になりませんか?
機種やサイズにより異なりますが、正直、加湿器の中では電気代が高いです。
公式HPにはEE-R型、EE-D型の加湿器では、以下の通りと紹介されていました。
35サイズ:強運転で1時間当たり約8円(税込)
50サイズ:強運転で1時間当たり約11円(税込)
(象印基準による測定)※電気代は1kWh当たり27円(新電力料金目安単価)を基に算出
ただ、電気代は値上げしており、平均的な電気代は31円(2023年)です。
1kWh当たり31円で計算すると
35サイズ:1時間当たり約9.5円(税込)
50サイズ:1時間当たり約12.7円(税込)
※ただし、目安単価は各地域を管轄する電力会社やプランによって異なります。
実際に計算してみました
象印が2023年に発売したEE-DDシリーズを、1kWh当たり31円で計算してみました。
EE-DD50を1日8時間ほど使用すると、1か月の電気料金は3,000円程かかります。
消費電力は以下で紹介されていたので、「加湿時の消費電力」で計算してみます。
品番 | EE-DD35 | EE-DD50 |
消費電力(W)湯沸かし立ち上げ時 | 985 | 985 |
消費電力(W) 加湿時 | 305 | 410 |
まず、消費電力と使用時間から消費電力量を計算します。
消費電力量(kWh)=消費電力(W)×使用時間(時間)/1000
象印の加湿器EE-DD50を1日8時間使用した場合の電力消費量
消費電力量=410W×8時間/1000=3.28kWh/日
次に、消費電力量と電気料金単価から電気料金を計算します。
電気料金(円)=消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)
1kWh当たりの電気代を31円で計算すると…
電気料金=3.28kWh×31円/kWh=101.68円
象印加湿器EE-DD50を1日8時間使用した場合の電気代
- 1日8時間使用した場合: 約101円
- 1ヶ月(30日)使用した場合: 101.68円×30日=約3,050円
上記は、加湿時の消費電力で計算したので、湯沸かし時には消費電力がもっと大きいため、実際にはもう少し高くなると思われます。
1ヶ月3,000円となると、ちょっと悩んでしまいますね。
EE-DD35(タンク容量小さい方)、EE-DD50(容量が大きい)の電気代をまとめると以下のようになりました。
品番 | EE-DD35 | EE-DD50 |
消費電力(W) 加湿時 | 305 | 410 |
1時間当たりの電気代(円) | 9.455 | 12.71 |
1日8時間使用の電気代(円) | 75.64 | 101.68 |
1日8時間使用で1ヶ月の電気代(円) | 2269.2 | 3050.4 |
サイズの小さいEE-DD35だと、多少は電気代が抑えられそうです。
スチーム式加湿器の電気代がやばいって本当?
スチーム式加湿器の電気代が高くてやばいというのは本当なのでしょうか?
確かに、スチーム式加湿器の電気代は、他の加湿タイプのものと比べて高いです。
加湿器の加湿方式を大別すると、スチーム式(加熱式)、超音波式、ハイブリッド式(加熱気化式)、気化式の4タイプがあります。
加湿方式のほか、購入費用・電気代・衛生面などが異なります。
加湿方式の違いで電気代はどのくらい異なるのかまとめました。
加湿器は加湿方式で電気代が違うのか
加湿方式によって、電気代は異なります。
具体的な電気代の差については、加湿器のモデルや設定、実際の使用時間などによって大きく異なるため、一般的な違いをまとめました。
一般的な機種での電気代を高い順に並べると以下になります。
スチーム式加湿器>ハイブリッド式>超音波式加湿器>気化式加湿器
- スチーム式:水を沸騰させて蒸気を発生させるため、消費電力が高く、電気代が一番高い傾向にある。
- ハイブリッド式: 加熱と超音波の両方の機能を持つため、使用する機能によって消費電力が変わるが、一般には中間の電気代になることが多い。
- 超音波式: 水に超音波振動を与えて微細な水の粒子を発生させる方式で、スチーム式に比べて消費電力は低い。
- 気化式: 水を自然に蒸発させる方式で、ファンを使用して室内の空気を加湿するため、消費電力は比較的低く、電気代が一番安い傾向にある。
具体的な数字で計算してみました
加熱方式での電気代の高い順はわかりましたが、具体的な数字がやはり気になるので、一般的な機種での電気代を計算してみました。
機種によって違うので、単純には比較できませんが、参考にしてみてください。
適用床面積8畳のプレハブ洋室対応モデルの一般的な消費電力・電気代を計算すると以下のようになっています。(1kWh当たり31円で計算)
消費電力(W) | 1時間当たりの電気代(円) | |
スチーム式加湿器 | 300 | 9.3 |
ハイブリッド式加湿器 | 100 | 3.1 |
超音波式加湿器 | 20 | 0.6 |
気化式加湿器 | 5 | 0.2 |
消費電力は機種によって異なりますので、大体の目安です。
スチーム式(加熱式)加湿器は、消費電力は300W程度で計算しましたが、消費電力500Wとなるモデルもあり、また、沸騰時には900Wから1000Wに達するものもあります。
ハイブリッド式加湿器は、消費電力は100Wから150W程度。150Wのものなら1時間当たり約4.65円です。
超音波式加湿器の消費電力は平均すると20W〜25W程度、25Wなら0.78円です。
気化式加湿器の電気代は最も少なくなっています。
やはり、スチーム式の加湿器の電気代の高さが目立ってしまいました。
加湿器の選び方:加熱方式の違いとメリットデメリット
加湿器を選ぶ際は、電気代だけでは決められません。それぞれのタイプには利点と欠点があり、使用する環境や目的に合わせて選ぶことが大切です。
例えば、スチーム式は加湿力が高い一方で、消費電力が大きい点や、小さな子どもがいる家庭ではやけどのリスクを考慮する必要があります。
また、超音波式は白い粉(ミネラルの粒子)が出ることがあるため、水道水の代わりに軟水を使う必要がある場合もあります。
適切な加湿器を選ぶためには、これらの特性を理解しておく必要がありますね。
加湿器の選び方とともに、加熱方式のタイプ別にメリット・デメリットを紹介します。
加湿器の選び方
加湿器を選ぶ際は、加湿能力や機能性など、重視すべきポイントはいくつかあります。
あなたの環境やニーズに合わせて考慮すると良いでしょう。
- 加湿能力: 加湿したい部屋の大きさに対して適切な加湿能力を持つ製品を選ぶ。
- 運転音: 特に寝室など静かな環境で使用する場合は、静かに動作するモデルを選ぶとよい。
- 省エネ性: 長時間使用する家電製品なので、消費電力が少ない製品を選ぶと電気代の節約になる。
- 操作性: 使いやすい操作パネルやリモコンが付属していると便利。
- お手入れのしやすさ: 定期的な清掃が必要なため、分解・清掃が簡単なモデルがおすすめ。
- 機能性: タイマー機能や湿度センサーなど、使い勝手を高める追加機能があると便利。
- デザイン: インテリアに合わせたり、自分の好みに合わせたり、デザインを選ぶのも大切。
- 安全性: 特に小さな子どもやペットがいる家庭では、安全機能が充実しているかも重要なポイント。
- 価格: 予算に合わせて適切な価格帯の製品を選ぶ。
- アフターサービス: メーカーのサポート体制や保証期間も購入の際に確認しておきたいポイント。
これらのポイントを踏まえ、様々な製品を比較検討して、最適な加湿器を選んでくださいね。
スチーム式加湿器のメリット・デメリット
象印の加湿器は、このスチーム式の加湿器です。
【スチーム式(加熱式)加湿器】電気ヒーターで水を沸騰させ、蒸気を放出して加湿するタイプ。
強力な加湿能力を持ち、また蒸気が熱いため、細菌の繁殖を抑えやすいのが特徴です。
スチーム式(加熱式)加湿器のメリット
スチーム式(加熱式)加湿器は、高温の蒸気で加湿するため、殺菌作用があり清潔に使える点が最大のメリットです。
- 清潔な蒸気:沸騰により水中の細菌やカビなどの微生物が死滅するため、清潔な蒸気を放出します。
- 高い加湿能力:スチーム式は加湿力が高く、短時間で室内の湿度を上げられます。
- 加湿量の調整が可能:多くのスチーム式加湿器には加湿量を調整する機能が付いており、使用環境に合わせて最適な湿度に保てます。
- ミネラルの問題が少ない:加熱により蒸発する水蒸気にはミネラルが含まれにくく、超音波式のような白い粉の発生が少ないです。
スチーム式(加熱式)加湿器のデメリット
スチーム式(加熱式)加湿器のデメリットは、電気代が高いことと、熱い蒸気によるやけどのリスクがあることです。
- 運転中の高温注意:水を沸騰させるため、加湿器の一部が非常に高温になります。やけどのリスクがあるため、小さなお子さんやペットがいる家庭では注意が必要です。
- 運転音:水を沸騰させる際の音や、内部で蒸気を発生させる音が発生するため、比較的運転音が大きいです。
- 電気代がかかる:水を沸騰させるためのヒーターを使用するので、他の加湿方法に比べて電気代が高くなる可能性があります。
- お手入れの手間:水垢がヒーター部分に付着しやすく、定期的なお手入れが必要です。
超音波式加湿器のメリット・デメリット
【超音波式加湿器】超音波振動によって水を微細な霧に変えて放出する。
霧の量を細かく調節でき、一般的にコンパクトでスタイリッシュなデザインが多いです。
ヒーターを搭載しないシンプルな構造で、さまざまなメーカーが参入しているのも特徴です。
超音波式加湿器のメリット
超音波式加湿器は、静かな運転音と省エネ性が特徴で、スタイリッシュなデザインが多いため家庭用として人気があります。
- 熱くならない:ヒーターを搭載していないため本体が熱くならず、室温に影響を与えません
- 静かな運転音:超音波式は振動を使って水を霧化するため、ファンを使う加湿器に比べて運転音が静かです。
- 省エネルギー:加熱を必要としないため、一般的に電気をあまり消費しません。
- 即効性:霧状にした水分がすぐに空気中に放出されるため、加湿効果が速やかに現れます。
- コンパクト:加熱式に比べて構造がシンプルなため、小型でスタイリッシュなデザインのものが多いです。
超音波式加湿器のデメリット
超音波式加湿器は、水を加熱しないためタンク内でカビや細菌が繁殖しやすいのがデメリットです。
- ミネラルの白い粉:水道水に含まれるミネラルが部屋に白い粉として舞うことがあります。
- カビや細菌の繁殖:水を加熱しないため、タンク内でカビや細菌が繁殖しやすいです。定期的な清掃とメンテナンスが必要です。
- 加湿量の調整が難しい:一部のモデルでは、加湿量の調整が難しく、過湿になることがあります。
ハイブリッド式加湿器のメリット・デメリット
【ハイブリッド式(加熱気化式)加湿器】超音波式とスチーム式の特徴を組み合わせたタイプ。
水を加熱して清潔な蒸気を作り出した後、ファンで部屋に蒸気を拡散させます。
ハイブリッド式加湿器は、その清潔な加湿能力と湿度コントロールのしやすさから、家庭用だけでなくオフィスなどでも人気がありますが、購入前には注意点もあります。
ハイブリッド式加湿器のメリット
ハイブリッド式加湿器はスチーム式と超音波式の両方の機能を持っているため、調整が利く点が魅力です。
- 清潔な加湿:水を加熱することで細菌を除去し、清潔な蒸気を放出します。
- 湿度コントロール:加湿量を調整しやすく、目的の湿度に合わせた運用が可能です。
- 運転音が比較的静か:スチーム式に比べて静かな運転音のモデルが多いです。
- 白い粉が出にくい:加熱による蒸気なので、超音波式のようにミネラルが粉となって舞う心配が少ないです。
ハイブリッド式加湿器のデメリット
ハイブリッド式加湿器は、価格が高めであることや、お手入れが大変な場合があることがデメリットです。
- 電気代がかかる可能性:水を加熱するため、一般的な超音波式よりは電気代がかかることがあります。
- 定期的なお手入れが必要:加湿器内部の水垢や汚れを定期的に掃除する必要があります。
- 価格が高め:ハイブリッド式は技術が複雑なため、他の種類の加湿器に比べて本体価格が高い傾向があります。
- ヒーターによるやけどのリスク:内部で水を加熱するため、スチーム式同様、やけどのリスクがあります。
気化式加湿器のメリット・デメリット
【気化式加湿器】水を吸収しやすいフィルターを通して空気を送り、自然蒸発を利用して加湿するタイプ。
無音または静かな動作が特徴で、清潔に使える点が魅力です。
気化式加湿器は、そのシンプルな構造と自然な加湿方法で多くの家庭に適しています。
気化式加湿器のメリット
気化式加湿器は、エネルギー効率が良く、自然蒸発を利用するため水の衛生面で安心感があるのがメリットです。
適度な湿度に保つのに適していて、季節を問わず使いやすいのも人気の理由です。
- エネルギー効率が良い:加熱を使わないため、省エネルギーで動作します。
- 清潔な加湿:水を加熱しないためカルキが発生しにくく、超音波式加湿器のような白い粉の問題がありません。
- 自然な加湿方法:自然蒸発を利用するので、過湿になりにくく室内の湿度を快適なレベルに保ちやすいです。
- 比較的静か:ファンを使用するものもありますが、運転音は静かなものが多いです。
気化式加湿器のデメリット
気化式加湿器は、加湿能力が限られているのがデメリットです。
- 加湿能力が限られる:自然蒸発に依存するため、他の加湿器に比べて加湿能力が低い場合があります。
- フィルターの交換が必要:フィルターが汚れると加湿能力が落ちるため、定期的な交換や清掃が必要です。
- 部屋の広さに限界がある:加湿能力が限られているため、広い部屋には不向きな場合があります。
- フィルターによるメンテナンスコスト:フィルターの交換には追加コストがかかります。
象印加湿器の口コミ♪デメリットとメリット
色々なタイプの加湿器のメリットデメリットを紹介しましたが、象印の加湿器はどうなのでしょうか?
電気代が高いのは気になりますが、良い口コミ・メリットもありますよ。
象印のスチーム式加湿器の口コミを調べてみました。
象印加湿器の悪い口コミ・デメリット
象印加湿器の悪い口コミには、やはり「電気代が高い」というものが多かったです。
スチーム式は加熱するために他のタイプよりも電力を多く消費するため、電気代が高くなる傾向にあるのがデメリットですね。
電気代は高いですが、殺菌・清潔をお金で買っていると思って使っているとの声もありました。
運転音は、加熱時や蒸気を吹き出す時に音がする製品もあり、これが気になるというユーザーもいます。
スチーム式は蒸気が熱いため、小さな子どもやペットがいる家庭ではやけどのリスクに注意が必要ですね。
象印加湿器の良い口コミ・メリット
象印の加湿器はしっかり加湿されるので気に入って使っているという口コミが多数ありましたよ。
象印の加湿器はスチーム式なので、高温の蒸気がバクテリアを殺菌し、清潔な湿気を提供すると評価されています。
加湿能力が高く広い部屋にも使えます。湿度が上がると部屋も暖かく感じるので嬉しいという声もありました。
メンテナンスについては、タンクが洗いやすい、またはカルキ取り機能がついているモデルもあり、清潔に保ちやすいという意見があります。
お手入れについては「象印加湿器のクエン酸洗浄の方法!お手入れ頻度や汚れの正体も解説♪」をご覧ください。
象印加湿器の電気代は高い⁉まとめ
- 象印の加湿器は電気代が高く、機種によるが1時間当たり10円程度
- 加湿器の加湿方式別で電気代を高い順に並べると、スチーム式加湿器>ハイブリッド式>超音波式加湿器>気化式加湿器
- スチーム式は、水を沸騰させて蒸気を発生させるため、消費電力が高く、電気代が一番高い傾向にある
- 加湿器を選ぶ際は、加湿能力や機能性、お手入れのしやすさ、価格など重視すべきポイントはいくつかある
- スチーム式は、高温の蒸気で加湿するため、殺菌作用があり清潔に使える点が最大のメリット
- 超音波式は静かな運転音と省エネ性が特徴で、スタイリッシュなデザインが多くて人気だが、カビや細菌が繁殖しやすいというデメリットもある
- ハイブリッド式加湿器はスチーム式と超音波式の両方の機能を持っているため、調整が利く点が魅力だが、本体価格は高め
- 気化式加湿器は、エネルギー効率が良く、自然蒸発を利用するため水の衛生面で安心感があるが、加湿能力は限られる
- 象印の加湿器は、電気代は高めだが良い口コミが多く、殺菌能力・加湿能力・お手入れのしやすさは高評価
象印加湿器の電気代、加湿方式の違いによる電気代について調べました。
確かに象印の加湿器は電気代が高かったものの、選ぶ基準は様々です。
加湿方式のメリット・デメリットもふまえて、あなたの家に合った加湿器を選んでみてください。
今回の記事で電気代の計算に使った2023年発売の象印加湿器です。
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