チーズって離乳食にいつから使えるのかしら?
チーズは、離乳食を始めてから数ヶ月経過し様々な食品に慣れてきた生後9ヶ月頃からがいいですよ。
新しい食材、特に乳製品は、いつから使っていいのか迷いますよね。
チーズは子どもに好まれやすいですが、与える時はアレルギーや塩分の量・種類などに注意しましょう。
チーズと言っても種類は様々、一般家庭でよく食べられているプロセスチーズや粉チーズも離乳食に使えるのかまとめました。
あなたの大切な赤ちゃんの離乳食を進める手助けになったら嬉しいです。
離乳食でチーズはいつから与えていい?
離乳食にチーズっていつから与えていいの?
離乳食でのチーズは、生後9ヶ月頃から与え始めることが一般的です。
赤ちゃんがすでに離乳食を始めてから数ヶ月経過し、様々な食品に慣れてきた頃がいいでしょう。
ただし、チーズはアレルギーリスクがあったり、塩分があったりするので、注意して進めていきましょう。
赤ちゃんにチーズを与える際の注意点
チーズが好きな子どもは多いですが、アレルギーリスクがあったり塩分が多かったりするので、赤ちゃんに与える際には注意が必要です。
いつから?と時期を気にするのも大切ですが、注意点もしっかりチェックしましょう。
どの食材もそうですが、初めて与える時は一口だけ。様子を見て進めましょう。
チーズに限らず離乳食に新しい食品を与える時には、他の新しい食品を与えない「食品単品試し期間」を設けると、もしアレルギー反応があった場合に原因を特定しやすくなりますよ。
アレルギーのリスク
チーズは乳製品であり、アレルギーを引き起こしやすい食品の一つです。
初めて与える際は少量から始め、赤ちゃんの反応を注意深く観察してください。
すでに乳製品のアレルギーがあるとわかっている赤ちゃんは、チーズを避けてください。
乳製品アレルギーは、牛乳に含まれるタンパク質に対する免疫系の反応で、チーズは牛乳から作られるため、同様のタンパク質を含んでいるからです。
塩分の量に注意
チーズは塩分が高いことが多いので、赤ちゃん向けの塩分控えめの種類を選び、与える量にも注意してください。
赤ちゃんの腎臓は未熟であり、塩分の排出能力が大人と比べて低いため、塩分の少ない食品を選ぶことが重要です。
与えるチーズの種類
加工が少なく、柔らかいフレッシュチーズ(例えばリコッタやカッテージチーズ)から始めると良いでしょう。
チーズの種類については後ほど詳しく説明します。
一般的に家庭でよく食べられているプロセスチーズは一般的に塩分や添加物が多いため、フレッシュチーズよりも後(10ヶ月~1歳ごろ)に始めましょう。
食感と大きさ
溶けない硬いチーズは、細かくして溶けやすいようにしたり、ペースト状にしたりして与えると安全です。
温めて溶かすと使いやすいですが、やけどをしないように冷ましてから与えてくださいね。
離乳食のチーズでおすすめの種類は?
離乳食に適したチーズの種類はいくつかありますが、赤ちゃんには塩分や添加物が少ないものを選ぶことが大切です。
離乳食にはフレッシュチーズと呼ばれるチーズがおすすめですよ。
これらは離乳食に適したチーズですが、赤ちゃんが慣れていない食品は少量から試し、問題がないかを確認しながら量を増やしていきましょう。
アレルギーや塩分量などに注意することは、すべてのチーズに共通です。
市販のチーズは塩分が高いことがあるので、無塩または低塩のものを選びましょう。
また、加熱する場合には、食べる前に適温に冷ますことが大切です。
【モッツァレラチーズ】とろける食感とミルキーな味わい
モッツァレラチーズは、イタリアが原産の柔らかくてフレッシュなチーズです。
牛乳か水牛の乳を原料とし、独特の製法で作られます。
とろける食感とミルキーな味わいが特徴で、温かい料理にのせると、美味しさがさらに引き立ちます。
モッツァレラチーズを離乳食で使える?
生後9ヶ月頃から、細かく刻んだり、柔らかく溶かしたりして与えることができます。
しかし、窒息のリスクを避けるために、小さくても固い塊は避けましょう。
細かくしたモッツァレラチーズは、野菜のピュレやマッシュポテトに混ぜたり、柔らかいパスタ料理に加えたりすると、栄養価を高めるとともに、食感や味わいの変化を楽しめます。
とろける性質を利用して、温かい料理に加えると、食べやすくなります。
【カッテージチーズ】低脂肪であっさりとした味わい
カッテージチーズは、新鮮な牛乳を用いて作られるフレッシュチーズの一種、低脂肪であっさりとした味わいが特徴です。
離乳食としても、塩分が少なく栄養価が高いため、適量を赤ちゃんに与えることができます。
牛乳を加熱して乳酸菌や酵素を加えて凝固させ、ホエイ(乳清)を取り除いた後に残ったカード(凝固した部分)を柔らかい状態で残すとできる、小さな塊状のチーズです。
カッテージチーズを離乳食で使える?
カッテージチーズは、味が穏やかで塩分も比較的控えめなため、離乳食にもおすすめ。
カッテージチーズを細かくほぐしたり、他の食材と混ぜたりして与えます。
カッテージチーズは柔らかく、マッシュした野菜や果物と混ぜると、離乳食のバリエーションを増やせます。
【リコッタチーズ】軽い風味とふわふわした質感
リコッタチーズはイタリア発祥のフレッシュチーズで、軽い風味とふわふわした質感が特徴。
ホエー(乳清)を主原料としており、栄養価が高く、特にタンパク質とカルシウムを豊富に含んでいます。
リコッタチーズは離乳食で使える?
リコッタチーズは比較的優しい風味と柔らかい食感を持っているため、離乳食に使えます。
新鮮なリコッタチーズを選び、開封後は早めに使い切るようにしましょう。
かぼちゃやさつまいもなどの野菜を蒸してピューレにしリコッタチーズを混ぜ合わせたり、お粥に入れたりして風味を楽しめます。
後期になったら、パンに塗ったりパスタと和えたり、普段の主食にプラスして楽しんでもいいですね。
【クリームチーズ】柔らかくて滑らかな口当たり
クリームチーズは非常に柔らかくてスプレッドしやすいフレッシュチーズの一種。
このチーズは牛乳とクリームを原料とし、濃厚で滑らかな口当たりと、ほのかな酸味が特徴です。
加熱しても分離しにくいため、温かい料理にも使えます。
クリームチーズを離乳食で使える?
クリームチーズはその滑らかなテクスチャーとマイルドな風味で、さまざまな離乳食に使えます。
離乳食にクリームチーズを取り入れる場合は、食材としてではなく、風味付けの程度に少量使用することが望ましいです。
完了期になったら、クリームチーズでディップソースを作り、野菜スティックを楽しんでもいいですね。
プロセスチーズは離乳食で与えてもいい?
赤ちゃんにプロセスチーズを与え始める場合、通常は他のフレッシュチーズよりも少し遅め、生後10ヶ月から1歳頃になってからにしましょう。
プロセスチーズは、原料のナチュラルチーズに乳化剤や安定剤を加え、溶けやすく、保存性を高めた加工チーズです。
よく大人が食べている身近なチーズと言えばプロセスチーズが多いかと思います。スライスチーズもプロセスチーズですよ。
プロセスチーズは一般的に塩分や添加物が多いため、赤ちゃんに与える際には注意が必要です。
赤ちゃんにはできるだけ添加物の少ない食品を選びたいものです。
スライスチーズを選ぶ際には成分表を確認し、特に赤ちゃんや小さな子供に与える場合は、無塩または低塩、添加物が少ないものを選ぶことをお勧めします。
他のナチュラルチーズと同様に、アレルギー反応に注意しながら、少量から様子を見ながら始めましょう。
粉チーズは離乳食で使える?
粉チーズは、主に乾燥させて粉末状にしたパルメザンチーズやペコリーノチーズなどの硬質チーズを指します。
これらの硬質チーズは元々水分が少なく、熟成させることで風味が強くなるため、乾燥してもその特徴的な味わいを保てます。
市販されている粉チーズの中には、100%チーズのみで作られたものから、防結剤や他の添加物を含むものまで様々です。
離乳食で気を付けること
粉チーズは保存が効くため常温で長期間保管できることが多いですが、成分表を確認し、添加物や塩分量のチェックが大切です。
赤ちゃんや幼児には、なるべく添加物が少なく、塩分控えめの食品を選ぶようにしましょう。
粉チーズの風味は強いため、赤ちゃんの未熟な味覚には刺激が強すぎることがあります。
赤ちゃんが慣れていない味に対しては、徐々に慣らしていくことが重要です。
添加物が少なく、塩分控えめのものを使えば、サッと振りかけて使えるので、味のバリエーションを増やせますよ。
離乳食でチーズを使ったレシピ♪取り入れ方
チーズを離乳食にどう入れるかのアイデアを紹介します。チーズは色々なメニューに加えられますよ。
後期におすすめの手づかみレシピ「野菜とチーズの蒸しパン」も紹介しますよ。
うちの子は、シリコンカップをなめてしまうくらい気に入ってくれました♪
離乳食への取り入れ例
普段の離乳食がマンネリ化してきたなと思ったら、チーズで味付けを変えてみるのもアリ。
初めのころは、少量で風味付け程度にしてくださいね。
野菜とチーズのピューレ
かぼちゃやさつまいもなどの野菜を蒸してピューレにし、チーズを混ぜ合わせます。
野菜の栄養価が高まり、舌触りが滑らかになりますよ。
チーズ入りお粥
お米をよく炊いて柔らかいお粥を作り、チーズを混ぜます。
チーズの風味がお粥に溶け込み、カルシウムが豊富な食事になります。
果物とチーズ
バナナやリンゴなどの果物をピューレにしてチーズと混ぜ合わせると、自然な甘みとチーズの風味が赤ちゃんに喜ばれます。
チーズと全粒粉パン
離乳後期になると、全粒粉パンを少し柔らかくしてチーズを塗り、赤ちゃんが手づかみ食べをするのに適した食事になります。
リコッタチーズやクリームチーズが塗りやすいです。
パスタとチーズ
よく茹でたパスタにチーズを混ぜ、赤ちゃんが食べやすいように小さくカットします。
食感のバリエーションを楽しめますよ。
野菜とチーズの蒸しパン
離乳食後期、手づかみ食べメニューを喜ぶ赤ちゃんにおすすめのレシピです。
自分で「一口」をかじり取る練習にもなりますが、一気に口に詰め込んでしまう場合は窒息の恐れがあるため一口大にちぎって与えてください。
- 1かぼちゃと人参はやわらかくなるまで蒸し、マッシュします。
野菜はレンジを使って柔らかくしてもいいですよ。
- 2チーズは小さく切ります。
カッテージチーズの場合はそのままでもOKです。
- 3ボウルに薄力粉とベーキングパウダーを入れ、よく混ぜ合わせます。
- 4マッシュした野菜とチーズを2に加え、水を少しずつ入れながら柔らかい生地になるまで混ぜます。
- 5シリコンカップまたは耐熱の小さな容器に生地を流し入れます。
- 6鍋に水を入れ、沸騰させたら蒸し器の中にカップを置きます。
- 7蓋をして中火で10〜12分程度蒸します。
- 8竹串を刺してみて、生地がついてこなければ完成です。
赤ちゃんの好みやアレルギーに応じて、野菜やチーズの種類を変えてみるのも良いでしょう。
食べる楽しさと栄養を兼ね備えた離乳食を食べさせてあげてくださいね。
離乳食でチーズはいつから?まとめ
- チーズは、離乳食を始めてから数ヶ月経過し、様々な食品に慣れてきた生後9ヶ月頃から
- 離乳食でチーズを使う時は、アレルギーがないか、塩分の量、与えるチーズの種類、食感と大きさに注意する
- 離乳食におすすめの種類は、モッツァレラチーズ、カッテージチーズ、リコッタチーズ、クリームチーズといったフレッシュチーズ
- 一般家庭でよく使われるプロセスチーズは塩分や添加物があるため、フレッシュチーズよりも少し遅めの生後10ヶ月~1歳頃になってから
- 粉チーズも便利だが、添加物や塩分に注意する
- 野菜ピューレやお粥に入れると、赤ちゃんがいつもと違った風味を楽しめる。
チーズは乳製品なのでアレルギーに注意しながら、少量ずつ始めましょう。
味が変わって赤ちゃんの離乳食の食べも良くなるかも⁉
塩分や添加物の量に注意しながら美味しく楽しく離乳食が進められるといいですね。
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